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指導者養成作業部会/目的と構成

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki
This page is a translated version of the page Leadership Development Working Group/Purpose and Structure and the translation is 100% complete.


1. どうして作業部会を作るの? なぜ ?

運動戦略能力開発ワーキンググループによると、コミュニティ主導のユニットを作ることで、リーダーシップ開発活動が "運動戦略の提言に沿って開発され、長期的に持続し、コミュニティへのインパクトと戦略的方向性を念頭に置いて継続的に評価され、改善される "ことになります。

コミュニティ開発チームは、運動の組織統治と意思決定について、運動憲章の枠組み文書を含め、多くの作業が進行中であると認識しています。この作業部会はこれらの問題に対する最良のアプローチを決定するグローバル評議会の正式な制定構成を待ち、変更もしくは(訳注:後者と)置き換える可能性があります。しかしながら、現状でやりかけの作業があり、コミュニティ開発チームとしてはそれ自体の作業ばかりでなく、コミュニティグループの求めに応じて重要な指針を提供する存在として、当該作業部会を置くと理想的であると所存します。そうすることで、長期的なプロセスや道筋の定義が進む今、全員がより良い仕事をできるようになるからです。

指導者養成作業部会は、意思決定における公平性を促進します。フォーラムすなわち知識と経験の中心で、実践の共同体となる場を創設します。この作業部会は、資源配分を含む分権と権限共有の要素が決まりしだい、適宜、意思決定権を与えられます。当部会は、勧告、ガイドライン、提案を作成します。作業部会の提案では、施行イニシアティブの成功に向けた下準備がまだ未完であると明示しています。これには、指導者(リーダーシップ)の定義を共有すること、指導者養成計画の作成が含まれます。(訳注:ここに述べた)この提案は、例えば次のような重要な質問に答えるものです。誰が指導者養成に責任を持つのでしょうか? 優先事項とは? さらに、現存のどんなシステムで指導者を支援するのですか?(※:resource allocation and other aspects of decentralization and sharing power)

2. 作業部会は何をするの?

この提案は、過去の調査や会話のレビューに基づいてコミュニティ開発が行いました。[1] 作業部会は始動すると、割り当てられた一連のタスク案を検討し必要に応じて変更します。

A. リーダーシップの定義の共有について起草

なぜ、運動にはリーダーシップの定義が必要なの?

  • 今、「リーダー」という言葉について、また、コミュニティにおける「リーダーシップ」の能力向上を支えるモデルについて、誤解がありがちです。[2]
  • 「リーダー」や「リーダーシップ」の定義が共有されていないと、誤解が生じます

定義を考えるにあたって、どのようなことが必要でしょうか?

  • リーダーシップのタイプ、核となるリーダーシップ技術、リーダーシップの方法など分類法または用語集を作成
  • 異なる文化的背景を持つ人々がリーダーシップについて同じように理解できるように、定義について認識する[3]
  • リーダー候補、既存のリーダー、またはリーダー育成者として、リーダーシップに関心を持つボランティアのコミュニティの進展を支援[3]

定義されるべきは?

  • リーダー:ウィキメディアにおける「リーダー」とは?[4][5]
  • 良いリーダーシップ:良いリーダーとは?
  • リーダーシップスキル:リーダーのスキル、資質、および/または価値観とは?
  • リーダーシップへの道:運動の中で、リーダーシップをゼロからつくるにはどうすればいい?どのような役割?なんと呼ばれるべき?

草案はまだ真っ白です。何から始めればいいでしょうか?

  • 定義の草案はMeta-wikiに掲載され、査読と改良のために公開される予定です。これは、コミュニティ開発チームの作業の指針となるものです。また、コミュニティグループでも使用することができます。

B. リーダーシップ開発計画の作成

なぜ、運動にはリーダーシップ開発計画が必要なのでしょうか?

  • どのようなプロジェクトでもリーダーは重要です。運動にはリーダーとしての能力を体系的に高め、新しいコミュニティ・リーダーを育成するための統一的な仕組みがありませんでした。[6]

リーダーシップ開発計画の例です。(以下は完成したリストではありません)

  • 目標とビジョン:リーダーシップ開発の方向性と成果は?質的にも量的にも、具体的な目標は?
  • 役割と責任:リーダーの育成、資金調達、支援、評価に責任を持つのは誰?どこから、誰が、イニシアチブを形成することができる?
  • リーダーとしての役割や道筋へのアクセス:リーダーとして背中を押す人や、周りの人の状態は?どのようにしてリーダーシップの役割や道筋にアクセスすればいい?どのようにすればより多様なリーダーシップを開発することができる?
  • リーダーを評価する:リーダーは自分が評価されていることをどのように知るのでしょうか?リーダーであることの利点は? [7][8][9] 
  • リーダーシップ技術の必要性と素質:どのようなリーダーシップ技術が必要かを特定するために、どのような調査をすればよいでしょうか?[10] 既存のリーダーシップ開発材料をどのように収集し、共有すればいい?[11][12][13]
  • リーダー開発のアプローチ:リーダーのタイプによって必要な支援は異なる?リーダーシップ技術は誰に教えるべき? [14] リーダーを育成するためには、どのような方法があるでしょうか?[15][16]
  • 評価:リーダーシップ開発は、どの時点で、どのように測定できるのでしょうか?[17]
  • サポート体制:リーダーにはどのようなサポートが与えられる?リーダーの長期的な持続可能性をどのようにサポートする?
  • 新人:新人が運動におけるリーダーシップを身に付けるためにどうすればいいでしょうか?
  • 資金調達:リーダーシップ開発をどのように支援できるでしょうか?資金は何に使うべきでしょうか?
  • 優先順位と展開:「中核となる」リーダーシップ能力とは?[18] 限られた資源を優先的に配分するために、複数の取り組みをどのように評価すべきでしょうか?どのようなリーダーシップ開発の取り組みが優先されるべきでしょうか。この優先順位付けは、内容によってどのように違うのでしょうか?地域や状況に応じて優先順位をつけたリーダーシップ開発の投資リストはどうすべきでしょうか。

C. リーダーシップ開発の実施を案内する

指導者養成計画を起草した後、作業部会の焦点は施行に移ります。これにはウィキメディア財団が行った施行に関する助言と評価が含まれ、ボランティアの作業部会群や提携団体への助言役に拡張する場合もあります。(※:implementation)

この段階で、作業部会の権限において指導者養成の優先事項の一部実施を決定できるものとします。タスクフォースの作業の例としては、以下のようなものが考えられます。(※=working group force)

  • リーダーシップの技術ギャップを理解するためのグローバル/ローカルな必要性調査の実施
  • 既存のリソースのデータベースの作成と管理
  • プログラム作成:メンタープログラム、研修プログラム、技術プラットフォーム
  • ローカルなリーダーシップ研修の実施や、助成金手続きの理解に関心を持つ提携団体に、リソース(文書、ネットワーク接続など)を提供する。

3. 作業部会の設定とその構成はどうなるのでしょうか?

A. 作業部会の成り立ち

  • 上限12名。グループがこの規模であれば、効果的かつ効率的に活動できる。総人数は、適性な人々から寄せられた関心の寡多により決まる可能性がある。
  • 構成員は、個人ボランティア、提携団体ボランティアと職員、ウィキメディア財団職員の混成とする(ウィキメディア財団職員は、コミュニティ開発チームの1名が代表する見込み)。
  • 以下の各地域から1名以上(訳注:の指名)を目指す:中東とアフリカ、南アジア、東アジア、東南アジア、大洋州 (ESEAP)ラテンアメリカ (LATAM)およびカリブ海地域、アメリカ合衆国およびカナダ、北ヨーロッパおよび西ヨーロッパ、中央ヨーロッパおよび東ヨーロッパ (CEE)、中央アジア。
  • 複数の属性にわたる多様なグループを目指す。
    • 言語
    • ジェンダー
    • 新興ならびに確立したコミュニティ
    • Wikiプロジェクト群
    • これまで話し合いに反映されていない意見
    • 組織またはコミュニティにおける現職および過去の役割(貢献者、役務者、理事会、職員、委員など)。* 作業部会を組んだ段階で、同部会は協働作業の方式を柔軟に定義できるものとします。これは、例えば下位グループとして地域単位もしくは言語単位を置くこともあり得ます。

B. メンバーの技術と経験

  • メンバーは、能力開発とリーダーシップ開発に関する実務的な知識と経験を有していること。この経験は、運動の内外を問いません。メンバーが過去に経験した役割(公式または非公式に):トレーナー、学習デザイナー、ファシリテーター、オーガナイザー、コーチ、先輩、教育者、リーダーなど。
  • 人材育成、運動の持続性と成長、戦略的プランニングに関心を持つこと。
  • 信頼性、応答性
  • コミュニケーションとコラボレーション技術
  • 異なる人々と働く能力
  • 言語:英語はカタコトで十分です。翻訳サポートは必要に応じて提供します。

C. 任期と作業時間

  • 作業部会の作業開始は2022年5月頃の予定です。
  • 拘束時間は週5時間前後(オンラインなど生のミーティングと単独で行う作業を含む)、拘束時間はプロセスの段階により週単位で変動します。
  • 任期は各1年で、再応募は選択肢とします。この任期は離任により燃え尽き症候群を避けるためです。

D. 役割と責任

  • 作業部会は、作業集団と助言委員会として機能します。作業部会はアイデア出し、計画の草案づくり、合意したタスクの実行ほか必要な作業を担当します。
  • コミュニティ開発チームから作業部会に提供する支援には、ファシリテーター(調整役)の派遣、翻訳、文書作成、能力開発の機会があります。コミュニティ開発チームは、意思決定者や開発者ではなく、支援者の立ち位置です。

E. メンバー選出

  • 手順
    • 応募手順を採用します。興味があり要件を満たすコミュニティの参加者の皆さん、ぜひご応募ください。
    • 申請の審査と採点には、この仕事の経験があるボランティアおよび学習もしくは指導者の経歴があるウィキメディア財団職員を含む審査会が匿名で担当します。審査会のメンバーは公示されます。審査会は以下の人々で構成します。
  • 選考の判定基準
    • 能力と経験:能力開発および指導者養成分野の経歴や能力、また先に述べた他の資質があること。
    • 動機:作業部会に参加する明確な理由を具体的に示すこと。
    • 責任:1年の任期中、実務的、精神的、心理的に業務に時間と労力を割くことができること。
    • 自己認識:自分の動機、強み、課題を振り返る能力。
    • 多様性:言語、ジェンダー、地域、経験、運動における役割、コミュニティを代表すること。
    • ウィキメディア財団またはウィキメディアの任意のコミュニティによって現行の制裁を課されている個人は対象外です。制裁には、追放(全部または一部)または現行のブロック(全部または一部)が含まれます。過去の制裁や警告は、検討の障害とはなりません。
  • 選考スケジュール
    • 2022年3月 – 4月:募集
    • 2022年4月:審査会が匿名で応募を審査
    • 2022年5月上旬:作業部会の発表
    • 2022年5月下旬:同活動を開始

F. 利点と必要経費

  • 参加費用として2ヶ月ごとに100ドルを支給。保育料、インターネット代、交通費などの費用に充当してください
  • 能力開発の機会:作業部会の参加者には能力開発の機会への参加が認められ、主題は紛争の転換※1や平和的手段による意思疎通※2の研修などを含む見込みです。作業部会の活動を通して、参加者の協働の各種プロセスについても(実地で)学ぶ予定です。(※:1=conflict transformation。2=nonviolent communication。)

G. 作業手順

  • 作業部会はsprints(スプリント)で作業を行う。小刻みに作業を展開し、フィードバックに基づく変更を頻繁に加えることになる。
  • 作業部会には調整役を割り当て、協働、意思決定、プロセス管理の支援を受けるものとする。
  • 作業部会は、より多くの声が含まれるように、作業期間を通してコミュニティのフィードバックを収集するものとする。ここでは、他と比較して参加者が少なめのコミュニティでは運動全体を代弁することは不可能な点を認識している。

(※=acknowledge)

H. 作業部会の支援

  • 聞き取りと仲介※1:作業部会には、円滑な協働※2、意思決定、プロセス設計※3、プロジェクト管理を支援する調整役※4を1名、配置する。
  • 文書化:調整役とコミュニティ開発チームは、作業文書化について部会を支援する。
  • 翻訳:必要に応じて同時通訳および/または記述翻訳※5を提供する。
  • 調整と意思疎通※6:コミュニティ開発チームと運動戦略・組織統治チームは、あらゆる調整、アウトリーチ、意思疎通を支援する。
  • 能力開発:適切な能力※7の研修を提供する。

(※:1=Facilitation。2=collaboration。3=process design。4=facilitator。5=written translation。6=communication。7=relevant skills。)

参考

  1. 付録:これまでに何が行われたかをご覧ください。
  2. リーダーシップ開発対話トークページ: リーダーシップの多様な形
  3. a b February 2021 Follow-Up Conversations: ローカルに潜在する能力を調べる
  4. 付録: リーダーシップの定義をご覧ください。 前例が掲載されていますが、今後を拘束するものではありません。
  5. リーダーシップ開発についての対話のトークページ:その他のご質問・ご意見
  6. Community Health R3: 将来のリーダーを育成
  7. リーダーシップ開発対話トークページ: 運動 vs 財団
  8. Partnerships R11: コミュニティメンバーに内在する潜在能力に気付こう
  9. 運動 学習とリーダーシッププロジェクト: 教訓
  10. フォローアップイベント/クラスター C
  11. 能力を共有をご覧ください。能力開発の必要性と材料をマッチングさせるプラットフォームを試験的に行っています。コミュニティプロジェクトです。
  12. February 2021 Follow-Up Conversations: Local capacity assessment
  13. February 2021 Follow-Up Conversations: Leadership development in the movement
  14. 運動における話し合いの要約 2020年/アラビア語
  15. 付録: 実施のためのアイデア
  16. 7月 & 8月上旬 コミュニティでの話し合い月報: 能力開発
  17. Capacity Building R6: 能力開発の評価
  18. Capacity Building R1: 能力開発のための開発能力