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ウィキメディア概報 (2014年5月)

From Meta, a Wikimedia project coordination wiki
This page is a translated version of the page Wikimedia Highlights, May 2014 and the translation is 100% complete.


2014年5月のウィキメディア財団報告書およびウィキメディア技報抄録ほかウィキメディア運動の重要行事について

ウィキメディア財団概報

アルメニア語版ウィキソースでの校正作業を容易にするツール「ZoomProof」のデモビデオ ― 12件の新たな IEG プロジェクトのうちの1つ

12件の新たな個人活動助成金

財団の個人活動助成金 (IEG) はウィキメディアのボランティアの作業を改善する何かを組織したり、組み上げたり、作成したり、研究したり、容易にする個人ないし小規模なチームのプロジェクトを支援するものです。2014年の第1ラウンドを勝ち残った12件の助成金が、5月30日に発表されました。

匿名編集者にアカウントを作成するよう進めるメッセージのテスト、編集後に表示される (プレゼンテーションのスライド)

匿名編集者にウィキペディアのコミュニティへの参加を請う

英語版およびドイツ語版、フランス語版、イタリア語版のウィキペディア上で、財団の成長チームは、匿名編集者がアカウントを作成し、登録利用者のコミュニティに参加するきっかけとするためのユーザーインターフェースの変更の試験を目的とした2つの実験をとり行いました。最初の試験において、アカウントを作成して欲しいとする勧誘は、利用者が「編集」をクリックした際に表示されました。そして、2度目の実験では、勧誘は利用者が編集を保存した後に表示されました。予備的データ は新規登録に肯定的な影響があったことを強く示唆しています。

第2回の FDC 提案の概要 (プレゼンテーションのスライド)

資金配分委員会 (FDC) が勧告を公表

5月に9人の委員からなる資金配分委員会(FDC)は対面での審議のため集合し、ウィキメディアへの寄付金の使途についての4つの組織(3つの支部と財団)からの計画に関する財団理事会への勧告を公表しました。理事会は6月1日にこれら勧告に関する決議を行います。FDCの顧問団も最後の会議のためフランクフルトに集合し、財団の事務長にFDCプロセス(2012年開始)が続けられるべきか否か、続けるのであれば、どのような変更を為すべきであるかに関する勧告を提供しました。彼らは本プロセスを続行する勧告を満場一致で採択しました。

データと傾向

4月の全世界純訪問者数:

4億6500万人 (3月比-6.00%、前年比-9.92%)
(ウィキメディア財団全事業のcomScoreの数値。5月の数値は翌6月にcomScoreから発表される)

5月のページ要求回数:

206.54億回 (4月比-0.2% 、前年比-1.6%)
(モバイルアクセスを含むがウィキデータ及び ウィキペディアのメインポータルページを除くウィキメディア財団の全事業のサーバーログデータ)

2014年4月の活動中の登録編集者 (5回以上記事名前空間編集/月、ボットを除く):

75,364人(3月比-2.25% / 前年比-7.25%)
(ウィキメディア財団の全事業、データベースのデータ)

通知表(ウィキメディア財団事業に関する様々な統計データと傾向を統合):

http://reportcard.wmflabs.org/

(定義)

財務

ウィキメディア財団の年度累計収支 (予算対照、2014年4月30日時点)
ウィキメディア財団の年度累計支出・部門別 (2014年4月30日)

(決算情報は、本報告の2014年4月時点)

次の決算情報は全て、2014年4月30日時点の月度・年度のもの。

収入 49,194,784
支出:
 技術費 13,800,658
 資金調達費 3,209,299
 助成金授与費 1,472,907
 プログラム費 1,493,168
 助成金 4,066,472
 統制費 725,565
 法務・コミュニティ法的支援・通信費 3,256,914
 財務・人事・運営費 5,484,592
支出合計 33,509,575
総剰余金(括弧は欠損金) (15,685,209)
(米ドル)
  • 収入は、当月は予算171万ドルに対し実績824万ドルと、予算を653万ドル(383%)ほど上回りました。
  • 会計年度内の収入は予算では4676万米ドルであったのに対し、実績は4919万米ドルで予算を約243万米ドル(10%)上回りました。
  • 4月度の支出は、予算の469万米ドルに対し、実績は319万ドルとなり、予算を150万ドル(32%)ほど下回りました。主に、人件費及び資本支出、インターネットホスティング、FDC助成金、支払い手数料の低下によるもので、裁判費用と、外注費用、コミュニティの開催するイベントに関連する渡航費の高騰が一部を打ち消しています。
  • 今年度の支出は、予算の4106万米ドルに対し、実績は3351万ドルとなり、予算を755万米ドル(18%)ほど下回りました。主に、人件費及び資本支出、インターネットホスティング、裁判費用、支払処理手数料、職員開発費、助成金、渡航費への支出の低下によるもので、外注サービス費の高騰が一部を打ち消しています。
  • 手元資金は2013年4月30日時点で4560万米ドルです。
ウィキメディア財団の月例指標・活動会議(5月期)の動画 (2014年6月5日)

その他のウィキメディア運動の概報

チューリッヒにて、2014年ウィキメディア・ハッカソンの参加者のグループ写真

スイス・チューリッヒで年次ウィキメディアハッカソン

5月9日から11日に、150人を超える開発者やエンジニア、シスアド、テクノロジーオタクが、地域のウィキメディア支部 Wikimedia CH が企画した年次ヨーロッパウィキメディア・ハッカソンのためチューリッヒに集いました。その他多くの関心のある話題の中でも、参加者は地図及び地理的データやFlow(ウィキのトークページの代替品を指向した新たな議論システム)、ウィキデータに関心を寄せました。

"ウィキデータ・ゲーム": ウィキデータを改善するための面白い新手法

5月20日に、古参のウィキメディアンであり、ボランティアのソフトウェア開発者である Magnus Manske は、例えば、2つの項目が同じ話題を述べているものか否かや、ある項目が人間のことを述べているかどうかを決定するといった、それぞれがウィキデータについてある決断を下すことを求める単純なゲームのセットである「Wikidata – The Game」を発表しました。2週間後、「643人のプレイヤーがこのゲームを通じて驚くべき352,710回の決定を下し、その多くがウィキデータを直接改善するという結果になりました。」

ウィキ・ラブ・アースが国際化

ウィキ・ラブ・アースは自然遺産を主題とした国際的な写真コンテストです。ウクライナで地域支部により2013年に開始されましたが、今年、14ヶ国にまで拡大し、数万の投稿が寄せられました。ウィキ・ラブ・モニュメントと同様、審査員がまず国別の入賞作品を決め、そこから世界最優秀作品が選ばれます。

ウィキ・ラブ・アースのブラジルからの投稿: イグアスの滝の航空写真

関連項目